Uniqueロゴ

バリアフリーな生き方・生活・情報発信Media

【連載2】心と体を整えるヨガ・呼吸を感じてみましょう。

  • ケア
カテゴリー
ケア

【連載2】心と体を整えるヨガ・呼吸を感じてみましょう。

ヨガのポーズの不思議

ヨガのポーズといえばどんなものを思い浮かべますか?

インドの山奥のどこかの岩の上で、腰に布切れを巻いた髭も髪もボウボウの男の人が瞑想をしている胡坐姿。

全面鏡張りの広い部屋に敷かれたマットの上で、大勢の女性達がインストラクターの誘導で動き続けている風景。

それとも、明りを落した部屋にゆったりとした調べとアロマの香りがほんのり漂い、リラックスして横たわっている風景とか。

どうでしょうか?
そもそも、ヨガって運動なの?
それともセラピー?
ヨガで痩せたという人もいれば、心が落ち着いて生きやすくなったという人もいます。
ヨガの捉え方は人それぞれで、初めての人にとっては捉えどころのないものかもしれませんね。
でも、ヨガのポーズがもたらす効果は計りしれないものなのです。

そこで今回は、ヨガのポーズについてお話ししながら呼吸を感じるための基本ポーズ、「スカ―サナ・安楽座」をご紹介します。


できないポーズはない

初めてレッスンに参加するほぼ全員が言うこと。
それは「私もできるでしょうか?」という言葉です。
答えは「もちろんできます!」 

前回もお話ししましたが、私がヨガを始めた頃、レッスンの度に「次のポーズは出来るかしら?」「できなかったら恥ずかしい、どうしよう」と、レッスンに行く度に思っていました。
周りと同じようにできればホッとして、できなければドキドキと呼吸は浅くなり、恥ずかしくてしかたがありませんでした。
周りの人を見たくないから、目を閉じっぱなしで先生の声だけを頼りにポーズをとっていた時期もありました。

そんなに恥ずかしいのに、なぜ通い続けたのか。
それは、先生の誘導に身を任せて呼吸を続けながら動く気持ち良さの方が、恥ずかしさよりもずっとずっと上回ったからなんです。


そして、ヨガではポーズができる、できないという考え方がそもそもありません。
なぜなら、自分ができる段階までポーズすればいいからです。
さらに伝える立場から言うと、多くのポーズには軽減法という負荷を小さめにしたポーズがあるので、先生達はその日の生徒さんの様子を見ながら、誰もができるように誘導しています。
だから、ポーズができる、できないなんて、全然気にしなくてもいいのです。

呼吸をするためにポーズを取っているという、逆転の発想。

 

まずは、呼吸。ポーズはその次なんですね。
もっと言ってしまえばヨガは気持ちの良い呼吸をからだに覚えさせることが目的で、様々なポーズを取るのは、呼吸を習得するためのものとも言えます。

「ヨガ」という大きなカテゴリーの中で“ポーズをとる”事は、ほんの一部分でしかありません。

だから完璧なポーズなんてないんです。
その人が気持ちいい!と感じたら、それが、今の自分にとってベストなポーズなんです。

そう考えると“ヨガが心に効く”というのも、わかる気がしますね。

体にも心にも栄養をくれるヨガ。
紀元前2500年、今からおよそ4500年前の遺跡からヨガのポーズをとるシヴァ神の彫刻が見つかっていたそうです。
古の人々はヨガのもたらす効果をわかっていたのでしょうか…不思議ですね。


最後に、2300年前から1500年前にかけて書かれた、ヨガの教典といわれる「ヨガ・スートラ」からの一節をご紹介します。

 

 

ヨガとは「心のはたらき(思考)」を止滅することである。
ヨガを実践するとは止滅の状態にとどまるための努力である

「ヨガ・スートラ」

 


「スカ―サナ・安楽座」 のポーズ

 

呼吸の練習や気持ちを集中させるときにとるとよい
ヨガの基本ポーズです。
安楽座が組めない時には正座でも足を伸ばしても大丈夫!
骨盤を立てて座り、穏やかな呼吸を続ける事に集中しましょう。

尻を床につけ、両足は脛の中央同士が合わさるように左右の足を交差させます。

背筋を伸ばして両手のひらを上に向けて腿の上に軽く載せ、目を軽く閉じて自然な呼吸を繰り返します。

吸う息と吐く息の長さを合わせながら意識を呼吸に向けて行きます。

 


ヨガインストラクター yoko(ようこ)です!
「スローヨガ(のんびりゆったりヨガしましょ!)」を合言葉にデイサービスやお寺・スポーツクラブで主に高齢者に向けたレッスンを行っています。

全米ヨガアライアンス200・シニアヨガ/AEAJアロマテラピー2級/社会福祉主事任用資格/介護職員初任者研修終了/(財)メンタルケア協会認定メンタルケアスペシャリスト/市川市福祉課いきいき健康体操講