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4/23(日)19時OPEN Slowyogaレッスン参加募集! ~呼吸で心と体をコントロール~

4/23(日)19:00~ Uniqueでコラムを掲載するヨガインストラクターのYOKO先生のオンラインレッスンがスタートします。

ヨガ理論をベースにしたYOKO先生ならではの“生きやすくなるため“のオハナシには新しい気づきがいっぱい。

ヨガをとおして体と心で自分自身を開放していきましょう。

ヨガ初心者、体が動かしにくいという方も大歓迎です。
大切な人、支えが必要な人への呼吸法による対人ケアも学べます。日々のセルフケアに役立ててください。

yoga instoructor YOKO
Messege

ヨガにまつわるあれこれ、心地よく過ごす・自分らしく生きるためのちょっとした気づきを促すことをお手伝いしつつ体を気持ちよく動かすためのコツををレクチャーします。
学んだら即動かすことで得た実感が継続に繋がります。

ヨガをしてみたいけどポーズが難しそう、出来るかな…って思ったことはありませんか?
あるいはインストラクターの真似をしながら、
どうしてこんなポーズをとるんだろう?
ヨガで気持ちも軽くなるのはなぜ? 
ポーズをする意味は? 
何に効果があるの? どうしたらもっとポーズがうまくなる?など等…。

ただ「たくさん動ければいい」、から一歩踏み出して、基本の呼吸法や力の入れ方、抜き方、筋肉の動かし方に意識を向けてみましょう。
ポーズを作るためのコツとその意味を知ることで、重たかった心と体が軽くなる。
日々の不調に自分でアプローチしやすくなるためのレッスンを行っていきます



第一回/テーマ

呼吸で自分をコントロールする 

 

■4/23(日)19:00~20:15/オンライン(zoom)

参加費:1,000円(税別)

※当日は動きやすい服装と飲料水を用意してご参加ください。

プログラム】

初回のテーマは「呼吸で自分をコントロールする」です。
気分を上げたい? 落ち着きたいたい? 体の代謝を上げたい?内臓脂肪にもアプローチ!
呼吸を上手に使って、なりたい自分を目指しましょう。 

■レッスンポイント
どうして呼吸が大事なの?  
呼吸で気持ちをコントロールできる? その方法は?
ヨガの呼吸と座り方の種類
最近よく聞く自律神経を整えるって?  
呼吸と動きをあわせよう!
呼吸による対人ケア 

「私、参加して大丈夫?」
にお答えします。

 
Q:ヨガをやったことないので、ついていけるか心配です

YOKO:まったく問題ないですよ。最初は誰でも初心者です。

体と心にアプローチするために、なぜ、このポーズがいいのか?これはどんな効果があるのか?

理解しながら覚えていくようにしてもらっているので、終わったらすべてわかんなくなってしまうといったこともないようにレッスンします。

Q:自分の姿を映さないとダメですか?

YOKO:レッスン中は皆さんの様子を見ながら、できる限りアドバイスをさせていただきたいと思っています。

ただ、ご都合で映るのが難しいという方は、無理のないようにご参加ください。

Q:運動苦手で体も固いし、関節が悪くて足が広げられませんが、呼吸法に興味があります。

YOKO:レッスンに興味をもっていただきありがとうございます。ポーズはできる範囲で構いません。動きにあわせた呼吸が大切なので、そこに意識を集中できれば楽しくレッスンできると思います。呼吸のやり方で、動きやすくなる場合もあるので、ぜひご参加ください。

Q:Slowyogaはどんな特徴があるのでしょうか?

YOKO:今、ヨガレッスンはたくさんあって、選ぶのも一苦労ですよね。私のレッスンでは、文字どおり、ゆっくりと自分の体に向き合って、動きにあわせて体が感じることを受け取めていくレッスンです。とくに呼吸の大切さ、ポーズの効果や意味も重視してお伝えしています。

●日時:2月23日(日)19:00~20:15
※当日は動きやすい服装と飲料水を用意してご参加ください。
●会場:オンライン(ZOOM使用)
●参加費:1,000円(税別)※お一人様参加費
※クレジット、振り込み、コンビニ払いなど、申し込み時にお支払い方法を選択できます。
※ご自身でレッスンの復習ができるように資料をご提供します。
●レッスン内容
・からの心と体の話呼吸
・呼吸でメンタル、体調をコントロール
・心身にアプローチできる呼吸法
・始まりの姿勢と呼吸に合わせてストレッチ
・呼吸が特に大切に用いられるポーズ
・シャバーサナ仰向け(終わりの姿勢)
・コミュニケーションタイム
※参加の際、ご自身の呼び名はご自由に設定してください。
●参加申し込み
注意事項をご確認いただき、下記【参加申込み】からお申し込みください。
※申し込みは外部サイトへ移動します。
※お支払いを確認後、レッスン参加に関するご案内をメールで送らせていただきます。迷惑メールなどに入らず、メール受信ができるようにご調整ください。
●注意事項
※本レッスンはお申込み後のご返金は致しかねますので、何卒ご了承ください。
尚、当日急な体調不良などで参加が難しい場合は、レッスンの資料および、録画を期間限定にて視聴できるようにいたします。
※遅れての参加や早退等の場合は事前に「問い合わせ」のアドレスから、Uniqueにメールでお知らせください。
●問い合わせ
本レッスンへの問い合わせは下記までお願いします。
Unique運営事務局:info@unique-w.net

【参加申し込み】

※28日から申し込みを開始します!

Please wait for a while!

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「心を支える化粧のちから」臨床化粧療法士®河村しおりさん Interview 

自分の容姿にコンプレックスを抱えていたり、病気や事故による外見の変化に悩む人の苦しみを聴き、改善する方法を一緒に考え、寄り添うように支えてくれる人がいます。


臨床化粧療法士®のことを、あなたは知っていますか?


誰もが、自分の外見や容姿について、大なり小なりコンプレックスを感じているものです。

不安や悩みは一人で抱え込むことで大きくなり、苦しみが増して、生きづらさにつながっていく…。

そんな負のスパイラルにハマって抜け出せなくなっている人に手を差しのべてくれるのが「臨床化粧療法士®」です。

この資格の生みの親であり、活動の普及に力を注ぐ河村しおりさんに、化粧の持つちからについてお話を伺いました。

ネガティブな経験が
ポジティブの土台になる!

前田:河村さんがお化粧のちからで人をケアすることになった経緯は、日本臨床化粧療法士協会のホームページを拝見して知ることができました。
20代に難病SLE(全身性エリテマトーデス)を発症し、そこから長い闘病生活。そして、社会復帰、法人設立、新たな資格制度をつくって普及活動…すごくたくさんの経験をされていて、河村さんのこれまでの人生を本にしたら、一冊じゃ収まり切れないくらい長編作品ができそうです(笑)


河村しおりさん(以下:河村):そうなんです。波乱万丈ですよ。
難病になってからはしばらく、北海道の実家で無気力な闘病生活を送っていました。
このままじゃいけないと思って東京に飛び出し、それから友人の美容ディーラーの仕事を手伝うことになって兵庫県に移り住み、また東京に戻り協会を設立して…。

慌ただしい人生ですよね(笑)


前田:無気力な闘病生活を送る河村さんは想像できないですね。こうして話ながらもすごいパワーを感じています。
それでも、これまでの道のりにはたくさんの困難があったと思いますが、それを乗り越えてきたエネルギー源ってなんでしょう?


河村:落ちるだけ落ちて、あとは前を向くしかないというところまでいったので、開き直り的な底力はあったかもしれませんね。

でも、自分一人でここまでやってきたというわけではなく、私はすごく人に恵まれていて、支えてくれる人がいたから進むことができたんです。人の出会いや繋がりはとても大切ですね。


前田:自分を理解してくれたり、賛同してくれる人の存在は本当に大切だと思います。
ただ、そういうご縁や繋がりを作っていくには、自分自身に熱量がないと人の心に届かない。さらにその熱量を維持していくには、強い思いが必要ですよね。


河村:美容ディーラーの仕事に就いて、化粧を通じた社会貢献という道が見えてきたんです。それで、東京に戻り自分の容姿に苦しむ人の相談にのる「お化粧ボランティア」を始めました。
そのときに、患者ではなく利益を優先する現場に対して強い違和感を感じて、医療と美容を繋ぐ役割りになろう!お化粧のちからで人をケアしていきたいって、心から思ったんです。その思いが今の活動の原点ではありますね。


前田:患者主体という意識や気づきが持てたのは、ご自身が苦しんだ経験があったからこそなんでしょうね。

河村:そうなんです。患者でなければ気づかなかったかもしれませんね。
ネガティブだった時はすごく辛かったけれど、今ではその経験が役に立っていると言えます。
ネガティブな経験があったからこそポジティブになれた。
生きていて、無駄なことなんて、きっと何もないんですよね。


喜びを生み、自分を取り戻す
お化粧のちからは絶大!


前田:お化粧のちからで人をケアするというのは、具体的にはどんなふうに?


河村:対象者によって変わってきますが、どんな方にも知ってもらいたいと思うのが、正しいスキンケアです。
古くて劣化した化粧品を使わないための品質チェック。洗顔や頭皮の洗浄のやり方、肌の状態にあわせたスキンケア方法…、自分で自分の肌を守るための基本指導を積極的に行っています。
肌を健やかに保つことは感染症予防や褥瘡予防に通じるし、スキンケアをないがしろにして肌がガサガサでは、お化粧してもきれいにならないですよね。

スキンケアは、老若男女すべての人に関係することなんです。


前田:医療従事者の方々に向けたスキンケアセミナーを積極的に行っているそうですね。

病気になっても、歳をとっても肌はスベスベがいいし、身だしなみを整えていたいものです。そういう患者の気持ちを分かって、気配りをしてくれる人が増えてほしいと思います。

化粧療法では、心理的な面で実際に変化や効果はどんなふうに出ているのでしょうか?


河村:介護施設で利用者さんにメイクアップを楽しんでもらう化粧療法を行ったときは、みんな表情がいきいき、笑顔になってうれしそうでした。これこそお化粧のちから!生きていくには喜びが必要なんですよね。


前田:化粧によって喜びが生み出される。そこから発展した心理的効果はかなり期待できそうですね。


河村:お化粧という行為はとても崇高、レベルが高い行いなんです。
お化粧は選択肢を自分の中にもって、意思決定をする。これの繰り返しなんですね。
どの色にしよう、次はどれを付けよう。どんなイメージに仕上げよう。
そうやって自分が望む姿を作っていくと、自然と自分を再認識していたり、昔のことを思い出したり。


前田:普段何気なくやっているお化粧ですが、心理面だけでなく、実はその行為そのものがリハビリのようなものなんですね。


河村:一例ですが、昔、社交ダンスをやっていたという認知症の方にお化粧を進めたら、驚くほど積極的で、上手にメイクされました。
自分が華やかに踊っていた頃を思い出しているみたいでした。
認知症が進んで介護度が高い方でしたが、その後改善が見られています。
そんなふうに効果が分かりやすく出るケースもあります。


化粧を介して人に寄り添い、心を癒す
臨床化粧療法士®


前田:高齢の方だけでなく、病気によって容姿に悩む方へのケアにも力をいれていますよね。


河村:私は難病になってステロイドの大量投与で顔がパンパン、摂食障害も併発して髪も抜けていき、自分が自分でなくなっていく恐怖でいっぱいの時期がありました。

そういう経験があるからこそ、病気がもとで容姿のことに苦しむ人の支えになりたいという思いは強くあります。


前田:そういう場合、病気によって症状も違うし、メンタルが下がっている人も多いと思うので、対応はとても難しいのではないですか?


河村:なにが正しい、こうしなければならないという決まりは持っていないんです。相手を理解することを一番に、人それぞれ、ケースバイケースで接します。
今、現実をどうとらえていて、どうなりたいのか。それが思いつかないのなら一緒に模索を繰り返す。そして思いついた時に、その方がなりたい状態に近づけるサポートを行う。
それが臨床軽症療法士®の役割りだと思っています。


前田:あらためて、化粧のちからは興味深い!人を元気にできる可能性がいっぱいありますね。
必要とされる人と“化粧”を介して結ばれていくのが臨床化粧療法士®だとすれば、何をして効果を出すのかというよりも、人と繋がり、その人に寄り添うことが大切で、それがケアに必要なことなんですね。
これは、河村さんの経験から生まれた化粧療法の考えでしょうか?


河村:自分が病気による外見変化に苦しんでいた時に必要だったのは、相談するところ、話を聴いてくれる人だったんです。治すことができない病や、障がいを持ったことは、人生にとってすごく大きなアクシデント。事故のようなものだから、どうしてとか、なんでとか、考えても答えはでないんですよね。
でも、そのために社会の中で立ち止まって動けなくなってしまうこともある。そういう人の力のなりたいんです。

当事者だからこそわかること、できることがあると思うので。


前田:河村さんが難病を患っていることをついつい忘れそうになりながら、お話を聴かせていただきました(笑)

「化粧のちから」は本当に奥深くて、無限の可能性を感じます。臨床化粧療法士®が活躍する場も幅広いし、これからさらに広がっていきそうですね。

河村さんのブレない生き方にも、いい刺激をいただきました。

ありがとうございました!!


河村さんのお話はまだまだ続きます。次は介護をテーマにした話題で「化粧のちから」お届けします。

河村しおり
Kawamura Shiori

一般社団法人日本臨床化粧療法士協会 代表理事

20代前半に指定難病(SLE・全身性エリテマトーデス)の診断を受ける。闘病生活を送る中で、“化粧”による対人支援の道を見つけ、臨床化粧療法士®としてスキンケアの考え方を提唱。化粧外来の運営や、医療機関内での美容相談、臨床化粧療法士®の認定・育成に力を注ぐ。

※河村さんへの講演依頼、臨床軽症療法士®へのセミナー依頼についてはこちらをご参考に。

https://japanclinical-cta.org/kigyou/

●2017年 一般社団法人 日本臨床化粧療法士協会 設立

学術研究に基づいたアピアランスケアの考え方を提唱。法人団体を設立。


2018年、臨床化粧療法士®の資格認定を開始
臨床化粧アドバイザー/臨床化粧療法士®︎/化粧体操指導士

※資格に興味を持った方はコチラを要チェック!

https://japanclinical-cta.org/manabu/

日本臨床化粧療法士協会HP

TOP

●臨床化粧療法士®︎を選んでオンライン相談ができるWEBサイト/アピラボ

https://apilabo.jp/


●河村しおり SNSリンク集

https://linktr.ee/makeup_lovers

 
Unique/Writing:Maeda Rie

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車いすでもあきらめない世界をつくる。WheeLog 代表・織田友理子さん


最近、「バリアフリー」の取り組みが社会の中に浸透してきたと感じることが増えてきました。車いす用トイレ、エレベーターの設置や段差をなくす等のハード面だけでなく、“多様な人が社会に参加する上での障壁(バリア)をなくす“といった多面的なバリアフリー化の動きも広がっています。
その背景には、障がいがあり、不自由さと常に向き合う人たちの活動が、大きな推進力になっているのだと思います。

「車いすでもあきらめない世界をつくる」のスローガンを掲げて活動をする、一般社団法人WheeLog 代表の織田友理子さんもバリアフリー社会の担い手といえる方です。
車いすでも気軽に外出を楽しめるようにバリアフリーマップのアプリをつくり、その活動を日本だけでなく世界に広げています。

WheeLogのそうした活動は多くのメディアにとりあげられ、織田さんは常に注目される存在です。世の中に新しい可能性を広げている活動への期待とともに、織田さんの強い心の持ち方に多くの人が魅了されています。
あきらめないこと。
人生を楽しむこと。
後悔しない生き方のバイブルになる、織田さんの思いを伝えさせていただきます。


interview

障がいがあるからこそ、情報が必要。もっと楽しく、自由に生きるために情報を活用してほしいと思います。

-インタビュー当日、初めてお会いした織田さんは大きな瞳が愛らしく、可憐な雰囲気の方でした。

それでも、活動への思いを語るときは、華奢で繊細な印象からは想像できないほど一言、一言が重低音のサウンドのようにズシリと心に響いてきます。



織田さん:車いす生活になった当初、外出することをあきらめることが多くなり、自然と1日のほとんどを家で過ごすようになっていました。

そんな時、家族で海に行く話が出たんですね。
海なんて、車いすで行ってもしょうがない、楽しめないし、面倒をかけるばかりと思っていたら、海に入れる車いすのようなものがあり、それを借りることができるってことを知ったんです。
実際、海に行き、その車いすを使って久しぶりにアウトドアを楽しんで、その時に情報があれば車いすユーザーでももっと楽しめる、あきらめなくてもいいんじゃないか、ということに気づきました。

それから、車いすで外出するときに必要な情報を発信することを始めました。自分で体験したことをまず伝えていこうと思い、移動や外出先でチェックしたバリアフリー状況をYouTubeで配信していき、今でも続けています。

障がいがあるからこそ情報は必要で、そして情報を活用することで、もっと自由に行動の場を広げていくことができると思うのです。
生活の中に楽しみや喜びが増えていき、それは生きていく上でとても大切なことなんですよね。


-それから、WheeLogを立ち上げて、本格的に誰もが使えるバリアフリーマップのアプリをつくる活動を始めたんですね。
本当に素晴らしい発想だと思います。
その発想力だけでなく、“ユーザーが育てて広めていく“という仕組みがつくられているところにも、これを広めていこう!という熱い思いが感じられます。

健常者も車いすで移動。車いすユーザーの目線が体験できる、
街歩きイベントの様子。
街歩きイベントの予定は、WheeLogホームページをチェック!


織田さん:そうなんです。役に立つものをつくっても、知ってもらい、活用してもらわないと意味がないんです。
だから、このアプリを広めていくことは最重要課題。それがすごく大変です!
SNSが普及しているお陰で、WheeLog!の情報を拡散することはできるのですが、それだけでは必要性が十分に伝わりません。やはり実際に体験してもらうことで私たちの活動をより身近に感じ、協力者になってもらいたい。
そんな思いで車いすでの街歩きイベントを催すようになりました。

出会ったご縁を大切に、細くてもずっと繋がっていると、また新しい人の繋がりが生まれます。

-WheeLog!が多くの人に活用されているのは、活動を支えている人の力も大きいと感じました。
織田さんの周りには、サポートをしてくれるたくさんの人がいますよね。


織田さん:WheeLog!は地道な活動の積み重ねで広がっています。それは協力してくれている人たちのお陰でなんです。本当に感謝しかありません。
WheeLogの活動を始めて、人の繋がりの大切さを身に染みて感じています。だから、お会いした方とは、そのご縁を大切にしたくて、細い繋がりでもいい、繋がっていることが大切と思っています。
考えがそぐわずに、付き合いが続かないということもあるんですが、それはその時で、もしかしたら時間がたてば変わるかもしれない。離れてしまっている方でも、また繋がる機会があるかもしれません。

気が付くと、新しい出会いも増えています。人が人を呼び、その輪が広がっているのがとってもうれしいですね。

できないと思うとそれでおしまい。先がなくなるから「できる」「やってみる」としか思わないようにしています。

-講演活動やイベントを主催、または参加するなど、織田さんのエネルギッシュな活動には驚きさえ感じます。

病気になると気力が萎えてしまい、いろいろなことをあきらめてしまう人もいます。織田さんの行動力に繋がる思いとはなんでしょう?


織田さん:自分でできないと決めてしまうと、そこでストップ。それ以上のことはできなくなってしまう。
だから、できないと思わないようにしているんです。
基本は「できる」「やってみる」。
結果ダメなら、納得がいくけれど、何もしないのに最初からあきらめてしまうのはすごくもったいない。
車いすでも、障がいがあったとしても、その生き方や楽しみ方は自分次第なのだと思います。
情報は多ければ多いほうが選択肢が広がりますが、その選択をするかしないかはやっぱり自分次第。
自分らしく生きることをあきらめないでほしいと思います。

おしつけ、自己満足になっていないか、自問自答から答えが見えてくる。

- 常に挑戦を続けている織田さんですが、判断、決断をしなければならないことも多いと思います。不安や迷いが出る時は、どのようにして前に進まれているのでしょう?


織田さん:不安になったり、いろいろ考えることはしょっちゅうあります。
自分の気持ちのおしつけになっていないか、自己満足ではないか。目的から外れていないか。
自問自答繰り返しです。でもそれが大切で、そこで軌道修正したり、見直したりしながら進むようにしています。

快適なバリアフリー環境は、障がい者も健常者も区別なく、みんなが一緒になってつくるもの。

-WheeLog!のユーザーは現在30,000人。
WheeLog!の支持者やマップを更新するなど、参加しているユーザーは車いすの方だけではないようですね。


織田さん:そうなんです。
車いすユーザーじゃない方もWheeLog!でマップを更新したり、書き込み情報をくれたり、またイベントに参加するなど、応援してくれる人が増えています。
これはとてもうれしいことで、バリアフリーをさらに広めていくには必要なことなんです。
バリアフリーの考えが浸透しているといっても、まだまだ不便な面がたくさんあります。社会をもっとよりよく変えていくには、障がい者も健常者も区別する必要はなく、すべての人に思いを共有してもらいたい。
車いすユーザーでない人の力も必要なんです。WheeLog!を理解してもらうためにも、そうした呼び掛けをこれからもいろいろな方法で行っていきたいと思っています。

人の役に立つこと、喜びが生まれること。人に求められることで、強くなれるのだと思います。

年齢も幅広く、病気、事故など障がいをもった原因も様々な方が集まる
街歩きイベントに参加すると、視野が思い切り広がります。

-これから織田さんが取り組みたいこと、挑戦したいことを教えてください。
それと、心が折れない秘訣があれば、参考にさせていただきたいです!


織田さん:これまで多くのことを経験し、自分一人で抱え込まずに、人に頼ることも必要だということを学びました。
自分だけではやれることが限られてしまうし、思いを共有する人が誰もいないと、これまで続けてきたことが止まってしまう可能性だってあります。
人に頼って、任せるところはお願いして、どんなことがあっても変わらずに動いていけるのが理想。これからもっと広い視野で、しっかりとした仕組みや組織作りを行っていく必要があると感じています。


心が折れない秘訣…。秘訣というほどのすごい策は持ってないですね(笑)
進行性の病気なので、やっぱりシンドイ時はたくさんあるし、体だけでなく、心が折れそうになることもあります。それでも続けていけるのは、たくさんの人の役に立てる、障がいがあってもあきらめなくていい世界をつくりたいという思いがあるから。自分だけのためだったら、もしかしたら投げ出しているかもしれません。
たくさんの人の喜びに繋がっていくこと、求められているということが、私のあきらめない原動力です。


-どうしたら織田さんのように強くなれるのだろう。
心が折れることなく前に進めるのだろう。

お話を伺っていくうちに、織田さんに一番聞きたかったことの答えが見えてきました。

自分だけのためなら、投げ出しているかも

人は人と支えあって生かされて、求められることで強くなれる。それはとってもやさしい強さです。
自分を大切に思い、求めてくれる人がいることを忘れないでいれば、自然と逞しく前に進めるのかもしれませんね。

織田さん、ありがとうございました。
ドバイ万博でのご活躍と土産話を配信していただけるのを楽しみにしています。


◆information
織田友理子さん/ODA YURIKO
大学生の時に遠位型ミオパチーを発症。車いす生活となり、2008年に遠位型ミオパチーの患者会「PADM(パダム)」を発足。代表として同病者の支えとなる活動を開始。
2014年にYouTubeでバリアフリーの情報提供チャンネル「車椅子ウォーカー」を配信。
2018年にはバリアフリーマップ「WheeLog!」を作り、一般社団法人WheeLogを設立。

国土交通省とのWheeLog!を使った共同実証実験や自治体や地元団体などのバリアフリー観光推進協議に総務省からの派遣で参加するなど、国、自治体と連携をとり、幅広くバリアフリー社会づくりに貢献。
海外にも活動を広げ、2019年ポルトガルにて開催された国連後援のWorld Summit Award(WSA)にて、世界一となるWSAグローバルチャンピオンを受賞。
2021年ドバイで開催中のドバイ万博において、Expo Liveのパビリオンに登壇予定。


・一般社団法人WheeLogホームページ

https://wheelog.com/hp/

・アプリのダウンロードはコチラ

https://wheelog.com/hp/ap

Unique/Writing:Maeda Rie

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保護中: test

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