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  • 難病患者の交流会「icottoイコット」に遊びにきませんか?難病患者の交流会「icottoイコット」に遊びにきませんか?
    難病患者のコミュニケーションをサポートし、難病の啓発と生活の質の向上を目指した活動を行なっている民間の団体「icotto」をご紹介します。現在、指定難病に入る疾患は330以上もあります。治療法がなく、体調維持が最善という状況の中、難病の患者さんは、病気の進行や不自由な環境と闘いながら日々を送っています。 病気になると、外出するのが困難になる方が多くいます。コロナ禍により、介護する家族も同様で、他人とのコミュニケーションをとる機会が減って孤独を感じる人も少なくありません。icottoでは、疾患に関係なく、患者や家族、さらに医療、介護、セラピストなど患者をサポートする側の人も参加できる交流会を開き、情報交換を行っています。 「icottoの名前は「気軽にいこっと」というイメージでつけました。誰もが気軽に参加して質問をしたり、また答えたり。たわいもないおしゃべりに花を咲かせてもらいたいという思いが込められています。闘病を続けていると、一人だと考えすぎてしまい、絶望と孤独しか見えなくなってしまうことがあります。人とコミュニケーションをとることで、気持ちが明るくなるし、元気になれる。新しい出会いや繋がりができるなど、喜びや楽しみも生まれます。それに、実体験をもとにしたナマ情報が得られる場も必要だと思ったんです」 icotto主催:前田理恵/丸山明子 icottoの公式LINEに登録すると、交流会のお知らせや関連する情報が配信されてきます。登録者がやることは、自分自身が必要と思う情報に対し、必要なアクション(参加申し込みなど)をおこすだけ。体調に変化の多い患者さんの負担にならないよう、都度つど返信したり、コメントする必要もないので気軽に登録、参加ができます。現在、全国各地、120名近い登録者があり、大所帯となったicotto。登録者が自由に、好きな時に参加できるオープンチャットも好評で、日々、悩みや情報交換が行われています。 難病に関連しなくても、活動にご興味を持っていただければ登録は可能です。ちょっと覗いてみようかな。そんな気持ちでicottoに立ち寄ってみてください。 団体名 icotto(イコット) 登録者数 130名※2022.5月現在 登録料 無料 登録方法 公式LINEにご登録くださいhttps://lin.ee/55pcWLy1l 登録対象者 難病患者(確定診断のみ)、難病患者ご家族、介護、医療、 福祉に携わる方、難病支援(ボランティア)に関心のある方。 対象地域 全国 主な活動 ・交流会開催※現在オンラインのみ ・LINEによるオープンチャット常設・難病・介護・リハビリに関する情報提供※icottoは個人的なお付き合いを目的とした集まりではありません。個人情報を公にしたり、特定の方へのアプローチはご遠慮ください。 主催者 前田理恵・丸山明子 当い合わせ icottocafe@gmail.com
  • 調剤喫茶OPEN!  ② ウンチ硬かったり、出にくかったりしませんか?調剤喫茶OPEN! ② ウンチ硬かったり、出にくかったりしませんか?
    今回、お話するのは「脳梗塞の方の排便確認」について。 前回の記事に実はつながっています。 ↓調剤喫茶OPEN①調剤喫茶OPEN! 体調の不安・違和感、心を晴らすサポートをします! – Unique バリアフリーな生き方・生活・情報発信Media (unique-w.net) 訪問先の患者さんに僕は、 「最近ウンチは硬かったり、出にくかったりしませんかー?」と聞きました。 それには理由があって、その方の排便を知ることで、気を付けなければいけないことが見えてくるからなんです。 気を付けたいポイントは3つあります。  ①排便したくない気持ち。 ご自身でトイレに行くことが容易ではない場合、オムツ内で排便するということも珍しくありません。そんな時、自分だったらどう思うか…。 オムツ内での排便は気持ちがいいものではありませんよね。だから、僕だったらできるだけ便を出さなくてもいいようにと考えてしまいそうです。 皆さんはどうでしょう? 便を出さなければ嫌な思いも手間もかからない。そう思うと、食事を摂らなくなったり、便を過剰に我慢して便秘になってしまうことも少なくないんです。  ②便秘による食欲低下・栄養状態の悪化 人は生きているだけでエネルギーを消費します。呼吸をすれば横隔膜が運動し、心臓は絶えず全身に血液をめぐらせています。そのため寝たきりの方にも食事は欠かせません。けれど、①にもあるように食事を摂りたくないという気持ちになってしまうと、栄養状態が低下しないかが心配。十分な栄養が吸収されていないと、ちょっとした傷が治りにくかったり、床ずれができてしまって手術になってしまったりといったことも…。そうなる前に、“食事を摂りたくない”といった気持ちに気付き、そしてそのままにしてしまわないようにいなればなりません。介護や看護など、患者さんのサポートに関わる人たちが、そのことに気付き、食欲を落とさないためにどうしたらいいのかを考え、早めに対処する方法を見つけていくことが大切だと思っています。  ③血便・下血・痔の予防 便秘は大病のもとです。また副作用の早期発見のためにも便秘は避けた方が良いでしょう。前回、お話の中に登場した患者さんは、脳梗塞後遺症の方です。脳梗塞を患った方のほとんどは抗血栓薬(血液サラサラ)を服用しています。 新たな血栓をつくらないことが重要なので、その薬は、再発防止のために継続的に服用しなければなりません。そうなると心配なのは副作用ですよね。抗血栓薬の副作用でわかりやすいのは「血が止まらないこと」や「痣になりやすいこと」ですが、最も注意が必要で重大な影響をもたらすのが身体の中の出血、「内臓の出血」です。 身体の中の出血は、見ることができないし、どう発見したらいいのか…。 そう、その方法の一つが便の確認なんです。 便が赤ければ大腸や肛門付近の出血を、便が黒ければ食道や胃の出血が疑われます。またいつから色が変わったのかがわかれば、症状の発現時期や深刻さの判断がつきやすくなります。でも、便秘では異変がいつ起こったものなのかがわかりずらくなってしまうんです。 さらに、便が硬い人は痔にもなりやすいですので、それも要注意。一度、痔から出血してしまうと抗血栓薬が効いている方はなかなか血が止まりません。痔の予防のためにも便秘には気を付けたいもの。そのためにも、“うんち確認“大切でなんです! 気持ちからスッキリ! 高齢者や病気を患っていないくても、お話した方のように気持ちが引き金となって排便に影響を及ぼし、下痢が続いたり、便秘や栄養状態が低下している人もいます。 「いろんな薬を試したけれど、なかなか改善されない」 「よくなっても、すぐにまた戻ってしまう…」 そんなときは、自分の気持ちを変えていくことに目を向けてみてはいかがでしょう?一人で抱えないで、悩み、不安、うまくいかないことなど、心の内を話してスッキリすることも大切です。 どこで話そう? 聞いてもらおう? そう迷ったら、「調剤喫茶」でお話しませんか? ◆「質問箱」にご連絡ください。 相談や質問、話したいことはコチラにどうぞ。名前を入れなくても大丈夫です! https://lin.ee/fqjVA3i 雑談からはじまる“対話”と“つながり”の医療を「あたりまえ」に。 毎月第3土曜日はなごみの薬局なくすりーな日の出(北千住)にてまちかど屋台を定期開催♪その他、不定期のイベントについては公式LINEより発信しています。6月5日はクラフトジンジャーシロップの創作イベントを実施予定です! 石丸勝之(いしまる かつゆき)です!愛する奥さんと愛猫かぼちゃさんと暮らす30歳です。「誰も寂しくないまちづくり」を旗に掲げて、屋台を引いて町に出ています。趣味はドライブとキャンプ、DIY、新しい発見とそれらを繋ぐこと。薬剤師としては、これまで病院・施設・保険薬局を経験し、現在は在宅医療専門の薬局に従事しています。たくさんの方の生活に密着し、生活の中からお役に立てることを探すお仕事です。 ※SNSのリンクやこれまでの活動はコチラhttps://lit.link/chozaikissa Unique掲載記事 interview https://unique-w.net/interview/2619/
  • 【連載5】心とカラダを整えるヨガ・ヨガへの疑問あれこれに答えます!【連載5】心とカラダを整えるヨガ・ヨガへの疑問あれこれに答えます!
    ヨガは体にいい? ダイエットに効果的? 冷え性が治るの?メンタルが強くなる? ヨガって何がいいのー????yoko先生にきいてみましょう! 世の中にはたくさんのイメージや思い込みがあります ヨガだってそう! 健康と美容に効果があると言われてみたり、“オシャレ”なライフスタイルの一つとして注目されたかと思えば、なにかの宗教?あやしくない? なんて思われたり…。 見方を変えればヨガに興味を持つ人が増えているからなのかなって、私としてはチョット嬉しかったりします(笑) そこで、今回は今までに私が受けた質問をピックアップしてみたいと思います。 そうそう、私がヨガを始めた頃に感じていた疑問も! きっと答えはひとつじゃないけど、気づきのための小さなきっかけになればいいなと思っています。 質問①どうして裸足なんですか? 靴下はいちゃダメ? そもそもヨガウエアって必要? yoko:足を開いたりバランスをとるポーズでは、裸足のほうがグリップが効きます。また足の裏の皮膚の感覚を確かめる意味もありますが、ストレスを感じるなら靴下もはいてもOK。ウエアも自分が気持ちよくポーズをとれるならなんでもOK。大切なのは気持ち良さを感じることです。 質問②ヨガで痩せるって本当? yoko:ヨガの動きそのものにダイエットのための要素はさほどないと思います。ただ、ポーズには姿勢をよくしたり、内臓の活性化や血液の流れる筋肉の柔軟性を高める効果があります。だから、続けることで適正体重になっていくという感じです。 質問③ヨガで本当に身体が柔らかくなるの? yoko:なります! 体の柔らかさとは、筋肉の柔軟性と股関節の可動域が広がることです。そのどちらもレッスンを続けることで得られますが、さらに大切なのが心も柔らかくなる事。それがヨガです。     質問④鼻呼吸じゃなきゃいけないの? yoko:鼻からの呼吸が基本ですが、鼻が詰まっていたらできませんよね(笑)無理はしない、それが大切です。でも腹式呼吸は鼻からの呼吸のほうがラクなので、是非トライしてみましょう。 質問⑤ヨガって宗教? yoko:宗教(仏教)ではありません。ヨガは歴史的に仏教と同時期に並行して発展してきたので同一視されがちですが、強いて言えばヨガは哲学に近いと思います。 質問⑥ヨガをするとイライラしなくなるって本当?ヨガをする人はいつもピースフル? yoko:ヨガをしても人間が変わるわけじゃないので、イライラすることもあるし、いつも穏やかではいられません(笑)ただ、イライラをコントロールすることを体感できるようになります。 質問⑦気持ちが落ちている時、ストレスを抱えている時、ヨガをやるとラクになれる? yoko:これは私の個人的な体験からのアンサーですが、なれると思います。それは“ヨガ自体がストレスをとってくれるもの、ラクにしてくれるもの”ということではなく、レッスンで神経を集中し肉体を使うことで、ストレスに対しての耐性を養っていくからです。 さらに一定のリズムで深い呼吸をし続けることは、自律神経へのアプローチになります。レッスンの後に「あ~、気持ちよかった」と思えたならば、それはストレスがほんの少しでも減った結果で、その繰り返しが持続的なストレスを軽減していってくれることでしょう。 ヨガにまつわる疑問のあれこれ、「そうだったのか…」という気づきはありましたか? 私たちは、日常で常識や普通だと思っていたことが実は違っていたと気づくことがありますよね。その小さな気づきが自分の中の思い込みや価値観を覆し、それがやがて生きやすさに繋がっていく…。 「できないかも?」を「できるかも?」に変えるのはいつだって自分自身。 ヨガはそのためのツール(補助具)の一つです。一度、試してみませんか? ~ライオンのポーズ~ えっ? こんなポーズ本当にあるの?と思うユニークなポーズです。 どこがライオン??って気がしないでもないですが、 固いことは言いっこなし(笑) 常識も思い込みも全部捨て、童心に帰って思いっきり表情筋と喉の筋肉を動かしましょう! 1.両掌を太ももに置き、息を吸いながら背筋をのばします。 2.息を吐きながら口を大きく開けて舌を顎につけるように強く出し、目も大きく見開き視線は上へ。 3.5つ呼吸をしたらゆっくりとポーズを解きます。 ヨガインストラクター yoko(ようこ)です! 「スローヨガ(のんびりゆったりヨガしましょ!)」を合言葉にデイサービスやお寺・スポーツクラブで主に高齢者に向けたレッスンを行っています。 全米ヨガアライアンス200・シニアヨガ/AEAJアロマテラピー2級/社会福祉主事任用資格/介護職員初任者研修終了/(財)メンタルケア協会認定メンタルケアスペシャリスト/市川市福祉課いきいき健康体操講   ★連載1 はじめましてyokoです。https://unique-w.net/category-kea/448 ★連載2 呼吸を感じてみましょう。https://unique-w.net/category-kea/1946/  ★連載3 安らぎを得るための呼吸https://unique-w.net/category-kea/2397/ ★連載4 自分らしさの見つけ方https://unique-w.net/category-kea/2983/
  • 患者と支援者を結ぶスピーチ会「fain」の登録はコチラから!患者と支援者を結ぶスピーチ会「fain」の登録はコチラから!
    「Unique fain」どんなイベント? 障がいや病気をもつ人と、そうした人に関わり支援やサービス、活動を行う人を結ぶための集いの場。それが「Unique fain」です。 障がいや病気を持つ人の本音が聴きたい。 何をサポートしたらいいのかわからない。 どんな問題を抱えているのだろう。 患者さんに関わる方、支援される方が、患者さんとの距離を縮められない、またはそうした機会が少ないと感じている人がいます。 病気のことを知ってほしい。不自由さを補う生活の工夫を伝えたい。ピアサポート活動を広げたい! 当事者においても、もっと自分の思いを発信する機会(場がほしい、病気や障がいについて理解してほしい、と願う人がいます。 お互いの望みがかなう“場”があれば、きっと理解が生まれ、患者さんと支援される方が、さらに一歩、歩み寄れるのではないか。そんな考えから「Unique fain」がスタートしました。 患者+企業サービス・団体活動のスピーチ そしてもう一つ。患者や介護、患者支援に関わる方に有益な情報の提供をプラスできれば、さらに多くの人の繋がりができます。そうした広がりが、心の障害をとりのぞく支援になることを期待して、様々な情報の提供を第2部で開催しています。 ご登録された方には、「fain」開催のお知らせや、Uniqueで取材させていただいた団体の活動や支援、サービス情報をお届けいたします。 ●スピーチ会にご参加いただいたことのある方、または参加申し込みをされたことがある方は、ご連絡先を登録させていただいております。 ●登録無料。 ●スピーチ会開催例第1部:患者トーク/50分第2部:関連企業スピーチ/50分  ●参加について ・スピーチされる患者さんの疾患は様々です。一部の特定疾患に限定されることはありません。 ・ZOOMを使用しますが、当日は本人以外の参加、録画はできません。録画したものを無断でSNSなどに投稿することもご遠慮ください。 ●質問ができます。 参加者が知りたいこと、聞いたみたいことを事前に質問することができます。一方的な患者トークではなく、患者と参加者(支援者)が歩み寄る会を目指しています。 ◆登録後の流れ ①登録下記よりご登録お願いします。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdRomtmgiS7ToKyWtcAWvVy8q5rigSOj5rTqyuHabc-b_hQiw/viewform?usp=pp_url ②イベント情報をメール配信Unique運営事務局から登録者へ、Unique fainスピーチ会開催や他のイベント情報をメールで送らせていただきます。 ③参加申し込みイベントに参加希望の方は、イベントそれぞれの指定の申し込み方法により「参加申し込み」を行ってください。 ※Unique fainの場合は、自動返信メールでのご案内になることが多くあります。 ◆ご不明な点等ありましたら、下記までメールにてご連絡ください。問合せmail:info@unique-w.net WEB:https://unique-w.net Facebook:https://www.facebook.com/uniquewww twitter :https://twitter.com/uniqueworld1104
  • 「HAL®」で可能性を拡げよう!チャレンジャーメッセージ②「HAL®」で可能性を拡げよう!チャレンジャーメッセージ②
    腰HALが自宅でもできるようになったことで、利用者が増えています。今回は、サイバーダイン社が実施する「お試しキャンペーン」を利用して腰HALにチャレンジをされた方からの体験情報をお届けします。 HAL®チャレ② Callenge data ※日々、介護されている患者さんの奥さまからの投稿です。 ◆病名:筋萎縮性側索硬化症(ALS) ◆NAME:Nさん(74歳) ◆病歴:発症してから18年目/人口呼吸器を装着して15年目    /在宅療養生活15年目 ◆腰HAL履歴:2022年1月31日より開始お試しキャンペーン3ヵ月のレンタルを利用 ◆腰HALリハビリ:週3回の訪問リハビリの時間を利用し、理学療法士・作業療法士とともに、腰HALを使ったリハビリを実施。 ◆腰HALを始めたきっかけは?以前よりHAL®に興味を持っていたのですが、近隣にHALを使ってALSの治療を行っている医療機関がありませんでした。  そんなとき、地元のALS協会の方から、市内に腰のHALを訪問リハビリに使用している訪問看護ステ-ションがあると教えてもらいました。調べてみると、腰HALなら在宅でも導入が可能であることが分かり、チャレンジすることにしました。 ◆腰HALをやることでのメリット発症してから18年、治療法がないので、進行する症状に対してリハビリを施術していただくくらいしかありませんでした。        腰HALを知り、病気に向かっていく武器が増えたような気持ちになり、前向きになれる気がしています。 また、腰HALを使ってから1ヵ月半たった頃、体幹が安定して脚、腰の動きが良くなってきているように感じました。 ◆腰HALをやることでのデメリット今のところデメリットはありません。 ◆リハビリ後に感じること、変化などは? リハビリ(週3回)、施術の時間内だけの腰HAL使用ですが、介護がだいぶ楽になったような気がしています。        例えば、使用前は椅子に座わらせると体が左に傾き目が離せませんでしたが、体幹が良くなってきたのか、真っすぐに座っていられるようになってきています。また、トイレでの介助のとき、立ち上がりや下着等の上げ下げが大変でしたが、介護者が少し力を貸してあげることにより患者本人が手すりを使い、自分で立ち上がることができるようになっています。 トレ-ニングパンツやパットを使用する日常でしたが、現在は日中起きている間は、パンツを汚す回数が極端に減ってきています。 今まで病気の進行に対して打つ手がありませんでしたが、腰HALをリハビリに取り入れてから、少しずつ体の動きの改善が感じられるようで、患者自身が前向きになってきているように思います。 ◆腰HALをやることで目標にしていること 病気の進行抑制が一番の目標です ◆My治療経過DATA リハビリ中に、歩行器を使用した歩行練習を行っています。同じ距離で、2分かかっていたのが1分位で歩けるようになっています。
  • 調剤喫茶OPEN! 体調の不安・違和感、心を晴らすサポートをします!調剤喫茶OPEN! 体調の不安・違和感、心を晴らすサポートをします!
    はじめまして。調剤喫茶を主催する薬剤師のいしまるです!   この度Uniqueにて「だれよりも身近な薬剤師」をめざして発信させてもらうことになりました。難しい言葉は僕も好きではないので、親しみやすいお話の仕方で読んでくれている皆さんの何か手助けができればなぁと思っています。よろしくお願いします! 僕の活動のきっかけや想いについては、「Unique」でインタビュー記事を掲載してもらっているので、コチラも読んでいただけると嬉しいです。 interviwe:https://unique-w.net/uncategorized/2619/ さて、これから何を発信するかというと…。 日常の中にある、ふとした不安や体調の違和感。病院にいくまでではないし、薬局には相談しにくい。そんなモヤモヤはないでしょうか?また治療方針や薬のことは、医療機関だからこそ話しにくいってこともありますよね。そんな時に、ご近所さんとして僕に役に立てることはないでしょうか?SNSやオンラインコミュニケーションがあたりまえになった今、この記事を見てくださっているあなたは、僕にとってはもうご近所さんです。気になっていること、不安、不満、モヤモヤしていることはありませんか?どうぞ、あなたの話したいことを、聞かせてください。 僕が発信したいことは、皆さんの困ったや不安な気持ち、心の声から生まれてきます。 ◆相談や質問、話したいことはコチラにどうぞ https://peing.net/ja/chozaikissa こんな質問がきました。「病気や体が不自由な方との関わりの中で、もっとお話がしたいのですが、何に気をつけたら良いでしょうか?」 僕は、SNSなどで自分の活動や思いを積極的に発信しているので、関心をもってくれた方から質問や相談を受けることが増えてきました。今回は、そんな中から、病気や体が不自由な方との関わりについて「もっとお話しがしたいのですが、何に気を付けたらいいのでしょう?」といった質問について考えてみました。 といっても、素晴らしい模範回答やお手本を伝えるといったことじゃないので、むしろ反対。 僕の失敗談をご披露します(笑) 僕は、普段、訪問薬剤師としていろいろな方と接することが多いのですが、気を付けていることがあるんです。それは、「患者」と呼ばれる人にも「生活者」としてこれまで歩んできた道があるということを忘れないこと。平たく言えば、皆一人の人間であることを意識することです。でも、頭でわかっているのに、日々の仕事に追われてしまうと「患者さん」として捉えてしまうことがあるんですよね。そうなると自然と声は低く、大きくなって、口調は馴れ馴れしく、ゆっくりと話すように…。 教科書によっては、これをまるで良いことのように書かれているものもあるのですが、相手はどう感じるのか…。失礼だと思う人も多くいるはずなんです。 そこで僕の失敗談。訪問先のお相手は50代後半の男性でした。脳梗塞の後遺症があり、基本的にはベッド上で過ごされることが多く、麻痺があるため動作はとてもゆっくり。介護が手薄な家庭ではないのですが、本人があまり気乗りせず、髪や髭は半年以上伸ばしたままで、見た感じはおじいちゃん。僕は、その見た目の印象にしか気持ちがいかず、ついこう話しかけてしまったんです。「最近ウンチは硬かったり、出にくかったりしませんかー?」 低い声で、大きく、ゆっくり、はっきりと。 「…別に」 その方は少し怪訝そうな顔で答えてくれました。 しまった…! 慌てて「ごめんなさい。いつも訪問で耳が遠い方に話しかけることが多いので、ついついその癖がでてしまいました」と謝罪しました。その方は確かに身体を動かすことに不自由があります。日常生活にもあらゆる点で介助が必要です。でも、心に介護が必要なわけじゃない。経験豊富な人生の先輩なんです。コチラからの声掛けは、普通でよかった。無意識にその方を「患者さん」というひとくくりにしてしまい、ひどく悔やんだことを今も忘れずにいます。 目の前にいる病人や障がいのある方を一人の人生の先輩として、その人なりのストーリーがある男性として見なかったことを僕は反省し、そしてそのことを忘れないようにしています。それが、話をするときに、僕が気を付けていることです。 今回、質問された方のように、病気や障がいを持つ人を目の前にして戸惑ってしまう…という話はよく聞きます。 「もっと、お話したい」という相手への興味や知りたいという気持ちを隠さずに、素直に出すことで、戸惑いは自然と薄れていくのではないでしょうか。 雑談からはじまる“対話”と“つながり”の医療を「あたりまえ」に。 屋台で町に出てお茶を出して、皆さんの健康相談にのってます。お茶はオリジナルの健康茶です! 石丸勝之(いしまる かつゆき)です!愛する奥さんと愛猫かぼちゃさんと暮らす30歳です。「誰も寂しくないまちづくり」を旗に掲げて、屋台を引いて町に出ています。趣味はドライブとキャンプ、DIY、新しい発見とそれらを繋ぐこと。薬剤師としては、これまで病院・施設・保険薬局を経験し、現在は在宅医療専門の薬局に従事しています。たくさんの方の生活に密着し、生活の中からお役に立てることを探すお仕事です。 ※SNSのリンクやこれまでの活動はコチラ(只今、調整中です)https://lit.link/chozaikissa

– INTERVIEW –

インタビュー

  • 暮らしの中に必要な支援を考える。秋山正子さんInterview!暮らしの中に必要な支援を考える。秋山正子さんInterview!
    「暮らしの保健室」、「マギーズ東京」の開設という偉業を成し、ケアーズ白十字訪問看護ステーション統括所長も勤められる秋山正子さん。 コロナ感染の不安が広がり、医療、看護、介護へも影響が及ぶ中、制限しながらも、相談者への対応を続けられています。心の不安を受け止めてくれる存在が、どれほど人の支えになるか。身に染みて感じる今日この頃。“暮らしの中に必要な支援”について、秋山さんの思いをお伝えします。 扉の中は暖かいもう一つの我が家。「暮らしの保健室」のこと 大都会新宿にある戸山ハイツ。ホッと安らぐ懐かしさが漂うエリア。 秋山正子さんが開設した「暮らしの保健室」は、東京新宿区、築50年を超える「戸山ハイツ」33号棟の1階にあります。 木香を感じるウッドな造りの外観は、昔ながらの商店街の中では目を惹く存在。夕暮れ時、窓から漏れる優しい灯りからは、ふと覗いてみたくなるような人肌の温もりが感じられます。ここは、誰でも自由に訪れて、体のこと、病気のこと、介護や看護のことを相談することができる、まさに“保健室”。そして、この地に住む人々の孤独を癒し、不安や悩みを話せる心の拠り所でもあります。 秋山さんに、この「暮らしの保健室」でお話を伺えることになりました。 -とても落ち着く室内ですね。大都会の中にいるせわしさをまったく感じません。 秋山正子さん(以下:秋山さん)「ここは2011年にオープンしました。予約がいらないこと、いつ来てもいいこと、相談料がかからないこと、そして木を使った安らげる空間という、マギーズの考え方を取り入れて造ったんです」 楽し気なおしゃべりと、笑い声が溢れてる「暮らしの保険室」。地域の人の憩いの場。 -「マギーズキャンサーケアリングセンター」の創設者、マギー・K・ジェンクスさんの考えですね。優しい照明と自然を取り入れた温かい雰囲気、リラックスできる空間。これは「マギーズ東京」と同じコンセプトなんですね。 秋山さん「そうですね。病院でも自宅でもない、第二の我が家のような居場所。それがイメージです。ここは、2017年にグッドデザイン賞を受賞しています。「暮らしの保健室」の考え方を含めて評価していただようです」 「暮らしの保健室」は、マギーズをお手本にしたけれど、違うところは病気に限らずに、地域の方からの相談やご質問に対応しているところです。例えば、「家族が認知症になった」「旦那が病院に入院してしまった!」と不安な気持ちをお話に来る人がいたり、「何の薬か分からなくなってしまった」といった困り事を相談に来たり。ほんのちょっとしたことだけれど、わからなくなったり、不安になると、先に進めないんですよね。「暮らしの保健室」は、そういうちょっとした分からない事を気軽に話せる場所なんです」 2017年度グッドデザイン特別賞を受賞。「地域経済の活性化により経済発展に寄与するデザインとして特に優れたもの」として選出。 迷ったり、不安になったり、困った人への道先案内。 -いろんな相談がくると、対応しきれないこともたくさんあるのではないでしょうか?相談を受けるのはとても難しいように思います。上手な対応のコツというのはありますか? 秋山さん「私たちの相談支援は、セカンドオピニオンではないので、治療や医療に関して答えを出していくことはしていないし、できないんです。相談を受ける時は、相手の話をよく聴いて、一番大事にしていることは何か、何を解決したいと思っているのかを知ることから始めます。それが分かってきたら、悩んでいる中身を少し整理して、次に何を選択していくかを考え、その人が次に進んでいくための道先案内をしていくような感じです」 -「道先案内」とは、とてもわかりやすい表現ですね。秋山さんのそうした考えは広がっていて、「暮らしの保健室」は全国に50ヵ所以上開かれているそうですが、どの地域でも同じように運営されているのでしょうか? 秋山さん「「暮らしの保健室」は、立ちあげた方や地域の特性など、各施設がそれぞれの状況に応じたスタイルで運営を行っているんです。ただ、考え方や基本方針は皆同じです。患者さんや相談に来た方とは常に横並びの関係で、専門職が知識を伝授するとか、教え諭すようなことはありません。悩みをきいた上でどうしたらいいのかを一緒に考えて、病気や障がいをもった人が自分の足で歩いていけるようにする。この、自立支援の考えはとても大切で、「暮らしの保健室」の柱になる考えです。状況が変わっても、これだけは、譲れないところですね」 何があっても訪問看護が維持できる。その体制づくりが課題。 -ここ1、2年はコロナ対策で、入院すると家族や近しい人とまったく会えなくなってしまう状況が続いているので、自宅での療養を望む人が増えているようです。 訪問看護は、今、なくてはならない重要な存在ですが、利用者が増えていることもあり、人材不足の問題が益々深刻にならないかと心配です。 秋山さん「事業所の数は増えていますよね。ただ、ぎりぎりの人数で運営している事業所も少なくありません。そのため、災害やコロナなどの影響を受けると、人手に余裕がないために訪問ができなくなってしまわないかという心配があります。誰かが休んでもカバーできるくらいの余裕ある人材確保ができればいいのですが…」 -看護師、ヘルパー不足は患者さんにとっては深刻な問題です。解決への糸口があるとしたらどんなことでしょう? 秋山さん「人の問題は難しいですよね。白十字訪問看護ステーションのことを例に挙げると、訪問看護事業所の他に、看護小規模多機能型の施設「坂町ミモザの家」、そして「暮らしの保健室」といった事業内容の違う事業所を運営し、大変な時はみんなが連携して訪問看護を支えていくような仕組みを作っています。 話をしたり、相談できる場は、地域に住む人の支えになります。各家庭に訪問することだけでなく、目線を広げた地域のための活動が増えれば連携もとりやすく、人材確保にも繋がるのではないかと思っています」 「マギーズ東京」「暮らしの保健室」大切なことは話を聴く。対話をすること。 東京の豊洲に開設された「マギーズ東京」。緑に囲まれ、ここだけ別世界のような雰囲気。 -「マギーズ東京」に行ってきました。都会の埋め立て地にこんなに自然を感じる場が存在することに、まず驚きでした。室内の居心地もよく、訪れた人は緊張がほぐれて気分がよくなりますね。環境って大事だなとつくづく思いました。 秋山さん「マギーズ東京の開設は、イギリスでセンター長を勤める方と、がん看護に関する学会で登壇者としてご一緒したことがきっかけになりました。いつでも、誰でも相談に来れるように窓口を開き、がんを経験している人やご家族、友人など、がんに影響を受けるすべての人を受け入れて対応していることを知り、そういう場が日本でも必要だと強く感じたんです。病院以外で、病気のことから暮らしのことなど、気軽に相談できる環境の整った場、というものがなかったんですよね。それで、マギーズをつくる運動を始めました。 -日本では前例もないし、発想や考えを理解されにくかったのではないですか? 秋山さん「そうなんです。整った環境の中、がんに影響を受ける人がいつでも自由に来て相談することができる。そんな場をつくると言っても、理解してもらうのは大変でした。医療保険、介護保険も関係なく、収入源がない状態でどうやって運営するのかイメージできない…。ということをよく言われましたね。でも、すでにオープンしていた「暮らしの保健室」がいい見本となって、支援へと繋げていくことができました」 -「マギーズ東京」、「暮らしの保健室」の両方で大切にしているのは、どんなことでしょうか? 秋山さん「相談者さんが、診断を受けて気持ちが下がっていたとしても、自分で決めて進んでいけるようにサポートすることが私たちの役目です。相談に来られた方のことは、心理士、看護師などのスタッフが、毎日リフレクションという振り返りをして情報を共有しています。誰が対応しても導く方向が同じになるようにするためです。 「マギーズ東京」を利用される方への関わり方で、一番大切にしていることは話を聴くこと。対話することです。単なる傾聴ではなく、一緒に考え整理し、方向を共に探りながら話を聴く。それは、マギーズも保健室も同じです」 マギーズ東京の室内は木の香りでいっぱい。癒しとくつろぎの空間。 -気軽に相談できる場がある。それは医療や看護に留まらずに、人の暮らしの大きな支えになっていると思います。問題や不安が大きくなる前に、サポートできることもありますよね。 秋山さん「そうですね。今、生きづらさを抱えている人はたくさんいると思います。そういう方たちが気軽に相談できる場があると、問題に対して早めに対処ができるようになります。 例えば、体調が優れないとすぐに救急車を呼んで大きな病院に行こうとする人がいます。でも、それが一番いい方法かというと、そうではない場合もあります。かかりつけ医がいれば、話をきいてもらって解決できるかもしれません。訪問看護が通っていれば、体調の変化に早めに気付くことができるかもしれません。そんなふうに、救急車を呼ぶことになる手前でサポートできることがたくさんあるはず。ただ医療を使うのではなく、上手に医療にかかる。それは、必要以上に医療を使わないということも含めて、大事なことだと思います」 -難病でも、疾病の種類に関係なく、そうした垣根を越えて進む道を見つける場が必要です。難病患者が気軽に相談できる場をつくりたいと、お話しを聴いてつくづく思いました。少々、大きすぎる目標ですけれど…(笑) 幅広い世代の人が悩みや不安を相談できる場を各地域に。 -自分の家で最後まで過ごしたいと望む人がいたら、その思いに応えていきたい。秋山さんは、そのために必要な道を一つひとつ切り開きながら歩んでこられていますが、これからさらに、どのような道をつくっていこうと考えていますか? 秋山さん「地域の中でいろんな人と手を組んで、そこに住む人が最後までこの街で、自分の家で過ごすにはどうしたらいいのか。そんなことを相談できる場が、もっともっと増えて、こうした考えが広がってほしいと思っています。 今、若い患者さんは、自分の意思で医療者と相談しながら治療を行っている人が増えていますね。患者さんが自分の意思で選択できる、そんな時代になってきているのだと思いますが、やはり迷いや不安はつきないのかと。医療体制や考え方が変化しても、相談できる場、相談できる人がいることで安心を得られる人がいます。そんなふうに考えると、「暮らしの保健室」は、これからもっといろんな世代の人に利用してもらいたい。そういう働きかけも大切だと思っています」 -最後に、今後の活動について、教えてください。 秋山さん「全国各地に広まった「暮らしの保健室」が、それぞれの地で次の世代が育ち、受け継がれていくのを見守っていこうと思っています」 とあるメディアに掲載されていた秋山さんの言葉で、印象深く心に残っている一文があります。 「お一人お一人の人生の最後の場面に出会うことは、その方の“いのち“を物語として受け継ぎ、次の世代へ語り継ぐ役目を負ったということだと思わされることも多々ある」 次世代へと繋げていく。Uniqueも、こうした情報発信を行う上で、役目を負うのであれば、どんな役目なのだろう…と考えます。もっと多くを経験し、もっと深く思考し、続けていかなければ見えないものなのかもしれません。次世代へと繋げていく。その役目を実感できた時、はたしてやり遂げたと思えるのか。やり残したと思い、自分に落胆するのか。先のことは見えないけれど、一日、一日がその答えをつくる貴重な時間だということは、どんな時でも忘れずにいられそうです。 小さな町の保健室。秋山さんの考えが多くの地に広がり、人を支えているのだと思うと,温かい気持ちになれます。年齢、性別、疾患、生涯、すべての垣根を取り除く集いの場が、これからも各地に、各町に、増えていくことを願います。 秋山あきやま 正子まさこさん秋田市生まれ。1973年聖路加看護大学(現聖路加国際大学)を卒業。看護師・助産師を経て、1992年東京の医療法人春峰会の白十字訪問看護ステーションで訪問看護を開始。2001年ケアーズ白十字訪問看護ステーションを起業、代表取締役に。2011年「暮らしの保健室」を東京・新宿に開設、2016年NPO法人マギーズ東京を設立。2019年 第47回フローレンス・ナイチンゲール記章受賞 ◆マギーズ東京WEBサイト:https://maggiestokyo.org ※マギーズ東京へのご寄付はコチラから↓ マギーズ東京 | マギーズ東京を支援する (maggiestokyo.org) ◆暮らしの保健室 WEBサイト:https://kuraho.jp/ ※暮らしの保健室開設にご興味のある方へ・基本ガイド https://kuraho.jp/steps.html    Unique/Writing:Maeda Rie
  • 苦しいこと、つらいこと、抱え込まずに、話してみませんか。苦しいこと、つらいこと、抱え込まずに、話してみませんか。
    エンドオブライフ・ケア協会千田恵子さん×Unique 前田理恵 エンドオブライフ・ケア協会(以下ELC)業務執行理事の千田恵子さんとUnique代表の前田の対談です。テーマは、「苦しいこと、つらいこと、抱え込まずに話してみませんか」。苦しいこと、つらいこと。嫌なこと、不条理なこと。普通に生活していても、沢山あります。解決できない苦しみに心が悲鳴をあげたり、孤独に押しつぶされそうになったとき、皆さんはどうしているのでしょう。 一人で抱え込んでいるのなら、話してみませんか。苦しい胸を内を打ちあけてみてください。つらい時を過ごす今よりも、少しだけ、心が軽くなるかもしれません。 そんなわたしたちからのメッセージが、苦しみを抱えているたくさんの人の心に届きますように。 千田:苦しいことって簡単には話せないかもしれません。前田:気軽に話せる環境づくりも必要だと思います。 前田:苦しみや悲しみって、喜びやハッピーな気持ちになるのと同じように誰もが経験することなんですよね。そう思うと特別なことじゃないし、「話を聴いてもらえますかー!」って、もっとオープンな感じで話せたらいいのにと思ってしまいます。 千田恵子さん(以下・千田):そうですね、話せたらいいのかもしれませんが、話せない、あるいは話さないのは、理由がいくつかあるのかなと思うんです。誰にも言えないとか、わかってもらえないのではないか、言ったら重たいと感じて敬遠されてしまうかも…と一人で抱え込んでいる人もいます。そのことを自覚している人もいれば、気づいていないという人もいます。 前田:たしかに、自分自身が抱え込んでいることにさえ気づいてなかったら、話せないですよね。ただ、そういうモヤモヤしたつらさが自分の中でどんどん大きくなると、苦しみが何倍にも膨れてしまう。そうなる前に気づいたり、抱え込むのを止めることができたら、苦しい気持ちだって軽くなるとは思うのだけれど…。 千田:最初から自分の悩みを話そうって意識して話せる人は、そう多くはないように思えます。だから、苦しんでいる人に「ちゃんと相談しよう」と働きかけるのは、ハードルが高いのかもしれません。 前田:どう話していいのかわからない、心の整理がつかないということもありますね。自分のモヤモヤに気づかないでいる人は、どんなことがきっかけで前にすすんでいけるのでしょう? 千田:意識しないでいても、話していくうちに気づくということもありますよね。何気なく話していたら、そんなつもりはなかったのに、モヤモヤと感じていたことが少しずつ言葉になっていく。本当はこうだったらいいなと思うのに、実際にはうまくいっていないこと、自分は実は傷ついていたんだ、苦しかったんだと気づいたり。 前田:そうですね。話しながら気づくことって多いかもしれません。わたしは、icotto(イコット)という難病患者の交流会を催す活動を行なっているんですが、それを始めたのは、まさに話すことの必要性を感じたからなんです。交流会では、いろいろな話をします。それは楽しい雑談の時間で、その中で皆さん、苦しみやつらい胸の内を話しています。「話しやすいからついつい話しちゃった!」って晴れやかな顔になったのを見るとうれしくなりますね。そういう場がないと、ずっと我慢したまま、心まで病んでいく人が増えてしまうと思います。 わたし自身、苦しんでいた時、話を聴いてくれた人がいたことでとても救われた経験があります。だから、自分の気持ちを伝える場があること、それを受け止めてくれる人がいることの大切さを強く感じているんです。 千田 :聴いてくれる人がいて、その場がある。環境は重要ですね。話せる人が誰もいなくて、苦しくても一人でじっと耐えているという人は少なくない気がします。 「この自分の苦しみは誰にもわからない」とか、「自分のことは自分で解決するもの」とか、「人に迷惑をかけてはいけない」、そういう自分と他者、公と私、内と外の間に厚い壁があるのかもしれません。たとえば、働きながら家族の介護をしている人がいたとして、それを職場に言うことで、プライベートなことを持ち込んでいいのだろうかと思ったり。弱さを見せると不利にならないかと考えてしまうかもしれません。誰にも言えない、言いたくない、言ってはいけない。そんな気持ちから我慢し続けて、それまで以上に頑張らなければと自分を追い詰めていると、いつか心が壊れてしまわないかと心配です。 前田さんは、話すことで救われたと言うほど、苦しい時があったんですね。自分の話を聴いてくれる人がいて、支えてくれる人がいると思えた時、どんなふうに気持ちが変わったのですか? 前田:その時はかなりラクになりました。苦しみの原因がなくなったわけでも、生活環境が変わったわけでもないんですが、それでも心の重石が軽くなったように感じました。それに、「聴いてくれてありがとう!」とうれしい気持ちが自然に口から出てきて、感謝で胸がいっぱいでした。そういう“いい気持ち“は、生きるエネルギーになりますね。 千田 :わたしも人に話すことで、前に進めた経験があります。わたしは活動を始める前に父母を続けて見送ったんですが、そのことを人前でお話する機会をいただいたんです。一つひとつの出来事に意味づけをして話すのですが、この過程で心の中が整理されて、たくさんのことがクリアになりました。大切な人たちがいなくなってしまって、心に穴が開くってこういうことなんだなって感じましたし、会いたいという気持ちは今も変わらないのですが、いつも見守ってくれていると思えるので穏やかな気持ちになれるんです。解決できないことに変わりはなくても、それでも穏やかになることはできる。その可能性は誰にでもあるのだと思っています。 前田:話すには、聴く人が必要。でも聴くことって難しいと感じています。千田:相手に「自分をわかってくれる人」と感じてもらうことが大切ですね。 前田:話せるってすごく幸せなのかも。当然ですが、聴いてくれる人がいるってことですものね。わたしは聴く立場になることもあるのでですが、聴くってすごく難しくて、反省することも多いです。 千田: 「聴く」ことって、簡単なようで奥深いと考えています。 例えば、わたしは自分の経験を話すことに対して前向きであっても、「つらいかもしれませんが、聞いてもいいですか?」と気遣っていただくことがあります。優しいお気持ちからとわかっているので、「いえいえ、つらくはないですよ」と言葉を添えていますが、「苦しい」=「つらい」という、聴き手の先入観って少なからずあると感じています。だから、難しいというか“奥深い”。 前田:なるほど、奥深いとはぴったりの表現!千田さんは、苦しんでいる人を支えられる環境づくりにも目を向けて活動されていますよね。“話を聴く“ということを大切にされているようですが…。 千田 :わたしたち(エンドオブライフ・ケア協会/以下:ELC)は、解決が難しい苦しみを抱えた人との関わり方を学び、それぞれの現場で活かしながら、お互いが支えとなるコミュニティを作り、活動しています。特に「苦しんでいる人は、自分の苦しみを“わかってくれる人”がいるとうれしい」ことを心に留めて、苦しんでいる人の話を聴くことを大切にしています。 苦しんでいる人が目の前にいても、自分は専門家でもないし、その人と同じ状況でもないから、本人の苦しみを理解することができない。どう声をかけていいのかも分からない。そんなふうに、関わる自分に自信がないとか、話を聴くことは敷居が高いという人がいますね。 前田:わたしも間違えなくその一人です。わたしが話を聴いたところで、はたして役に立つのか。苦しんでいる状況をちゃんと理解できるのか。そんな心配がいっぱいでてきます。 千田:自分が苦しんでいる相手を理解するのではなく、苦しんでいる人が自分のことを「わかってくれる人だ」と感じてくれる。それがすべてのはじまりだと考えてみてはいかがでしょう。相手のことを理解したい気持ちは大切ですが、本当の意味で他人を理解することは、できないのかもしれません。 だから、相手が“わかってくれる人”と感じられる関わり方を知ること。そして、つたなくてもやってみることが、まずは実践するための一歩です。 ELCの活動には、身近な人の力になれる人が増えてほしいと思いがあります。そこに賛同してくださる方々が、草の根的に学びの場をつくって、その思いを全国に広げてくださっています。 前田:苦しんでいる人にどう接していいのか、なんて声をかけていいのか。そういうこと、学校や仕事で教わる機会がないですね。どうしたらいいのかを知ることができれば、確かに声をかけやすくなりそう。人との関わりが薄くなっている今、多くの人に知ってもらいたい活動ですね! 千田恵子/2015年有志とともに一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会設立 業務執行理事を勤める。 前田:誰かの力になることで、自分を大切に思える。この考え、心に響きました。千田:お互いが支えになる“ホスピスマインド”が広がってほしいですね。 前田:ELCの活動は、医師でありELC代表の小澤竹俊先生がホスピスといういのちが限られた患者さんと関わる現場で、30年近く学んできた経験が根本にあるそうですね。 千田 :小澤が自らが学んだ経験から、患者さんとの関わり方に普遍性を見い出し、誰もができることとしてプログラムを作って、6年前から活動を始めています。 世の中には苦しんでいる人がたくさんいます。子供にも苦しみはあるし、元気で生活している人だって苦しみを抱えていることもある。でも、自分が苦しんでいるとか、傷ついているとか、実は自分自身が気づいていない。そんなこと、ないでしょうか。「苦しみ」とは、こうだったらいいな、という「希望」と、でも実際には…という「現実」との開きだと考えると、とても身近で誰もが関わる可能性のあることだと思います。 身近な人の力になりたい、自分自身の苦しみとも向き合いたい。そんなふうに思うことがあったら、わたしたちが主催するイベントに気軽に参加いただけたらうれしいです。 前田 :苦しんでいる人の力になるにはどうしたらいいのか。迷いますし、自信もありません。それでも、人を支えることができるのでしょうか? 千田 :もちろんです。前田さんが話された「聴いてくれてありがとう!とうれしい気持ちが自然に口から出てきて、感謝で胸がいっぱい」という言葉や「icotto」の活動をされていることとか、もうすでに前田さんは実践していらっしゃいますよね。 支えてもらったことへの喜びが、自分も同じように誰かの力になりたいという気持ちに繋がるんじゃないかなと思います。人と人が支えあう“ホスピスマインド”が広がっていけば、ちょっとした悩みも話しやすい、受け入れてもらいやすい環境ができてくると思います。 前田:たしかに、一方通行では支援者と支援される人という隔たりができてしまい、立場に強弱が生まれてしまいそう。お互いが支えになる、そういう意識を持つことも大切ですね。身近に苦しんでいる人がいて、その人に手を差し伸べることができたら、自信に繋がっていくかもしれません。 千田 :小さくても何か一つ、役に立てたと思うことで、文字通り、自分を信じることができる。それも大切なことだと思います。 ただ、役に立てないってこともあるんですよね。 前田:ありますねー。かえって落ち込むかな。自分のことを自分で認めることができなくなってしまいますよね。そんな時は、どう立ち直ったらいいのでしょうね。 千田: 支えがあることで穏やかな気持ちになれるかもしれません。 前田:話してラクになった。そこからが始まりなんですね。 千田:前田さんは、自分のことを“それでいいよ”と認めてくれる誰かはいますか。“誰か”は、人であったり、手で触れられる何かとは限らなくて、私であれば、亡くなった父母です。どんな自分であっても、「それでいいよ」と認めてくれている、そう感じられるので前に進むことができます。物理的に話はできないですけど、心の中で私の苦しみを聴いてくれて、私のことを「わかってくれる人」と思える支えの存在です。 前田:そう言われると、わたしのことを認めてくれている人の顔が浮かんできました。支えてくれている人がいるのは、たしかに心強く思えます。 ELCのセミナーに参加させてもらいましたが、とても楽しかったです。初心者向けに行われた企画でしたが、話を聴くことの大切さや、話の聴き方も知ることができたし、わずかな時間でいろいろな気づきがありました。 「この苦しい気持ちは誰にもわかってもらえない」と一人で悩んでいる時に、ほんの少し勇気を出して声を出してみたら、否定せずに聴いてくれた。「この人ならわかってくれる」と感じて打ち明けてみたら、少し気持ちがラクになった。そんなふうに、苦しみを打ち明けて心が軽くなったとしてもそれで完結ということではなく、むしろそこからが始まりなんだなと思えました。話を聴いている人が相手の気持ちを理解するために聴くのではなくて、悩んでいる本人が「私の気持ちをわかってくれた」と感じられることが大切で、そのために話を聴くのですね。 前田理恵/難病患者のコミュニケーション支援と集いの場「icotto」主催。当サイトUniqueの運営を行う一般社団法人Unique代表 千田 :対象者に合わせて、2日間の講座や、2時間程度のイベントなど、セミナーにはいろいろ種類があるのですが、いずれも様々な方が参加してくださっています。医療や介護の専門職である必要はないですし、特定の立場の誰かから誰かへ一方的に提供されるものでもないと思うのです。苦しむ人の力になりたいと願うすべての人にできることがある。そのことに気付いて行動する人が増えることを願っています。 前田:悩んでいる本人が“話す“ことを通して、誰かに自分の苦しみをわかってもらえたと感じたら、気持ちがラクになるだろうなと思います。でもそれだけではなく、話を聴くことで自分自身も穏やかな気持ちになれる可能性があるという考えには、ハッとさせられました。セミナーには、どんな方が参加されているのですか? 千田:参加される皆さんは、様々な分野の方々です。例えば、働きながら家族の介護をしている方、学校に通えない子供と向き合っている方、仕事と育児の両立をしている方など、周囲からちょっとしたサポートや温かい声をかけていただいたことがうれしくて、自分も必要とする人がいればお役に立ちたいという考えの方々も多いです。 前田:難病の患者会でも、そうした考えがあることを伝えたいと思っています。患者さんは、日々、苦しい思いをしながら過ごしています。心の拠り所や安らぎを求めているけれど、それだけでなく社会の一員でありたいという気持ちもあるんです。いろんな人に支えてもらっているからこそ、恩返しの気持ちで人の役に立ちたいと思うのでしょう。ELCの“ホスピスマインド”の考えは、とても魅力的ですね。 千田 :解決できない苦しみがあっても、支えがあることで穏やかな気持ちになれるかもしれません。気持ちが穏やかになれたら、ものの見方も違ってくるし、苦しい中にある喜びや幸せに気づけるようになれると、気持ちもラクになれるかもしれませんね。 支える、支えてもらう、入り口はどちらからでもいいと思います。自分が今できる一歩を、踏み出せるといいですね。 前田:ELCの活動は本当に奥が深いので、語り尽くせない、伝えきれないもどかしさがあります。次の機会にぜひ「いのちの授業」について、お伺いさせてください。 千田:学校や地域コミュニティで行っている「折れない心を育てる いのちの授業」ですね。 小中学校でお話すると、子どもたちが、今まさに感じている心の動きが表情から伝わってきます。苦しみも大小様々に抱えていることでしょう。そんな子どもたちが、支えの存在に気づいたときのいきいきとした表情から、わたし自身が力をいただいています。今を生きる子供たちとの関わりをもっと増やしていきたいと思っています。 前田:また、次の機会を楽しみにしていますね! ★エンドオブライフ・ケア協会HP https://endoflifecare.or.jp/ ★オンラインイベント情報 https://endoflifecare.or.jp/posts/show/8832 ★Facebook https://www.facebook.com/endoflifecare.or.jp/
  • 車いすでもあきらめない世界をつくる。WheeLog 代表・織田友理子さん車いすでもあきらめない世界をつくる。WheeLog 代表・織田友理子さん
    最近、「バリアフリー」の取り組みが社会の中に浸透してきたと感じることが増えてきました。車いす用トイレ、エレベーターの設置や段差をなくす等のハード面だけでなく、“多様な人が社会に参加する上での障壁(バリア)をなくす“といった多面的なバリアフリー化の動きも広がっています。その背景には、障がいがあり、不自由さと常に向き合う人たちの活動が、大きな推進力になっているのだと思います。 「車いすでもあきらめない世界をつくる」のスローガンを掲げて活動をする、一般社団法人WheeLog 代表の織田友理子さんもバリアフリー社会の担い手といえる方です。車いすでも気軽に外出を楽しめるようにバリアフリーマップのアプリをつくり、その活動を日本だけでなく世界に広げています。 WheeLogのそうした活動は多くのメディアにとりあげられ、織田さんは常に注目される存在です。世の中に新しい可能性を広げている活動への期待とともに、織田さんの強い心の持ち方に多くの人が魅了されています。あきらめないこと。人生を楽しむこと。後悔しない生き方のバイブルになる、織田さんの思いを伝えさせていただきます。 interview 障がいがあるからこそ、情報が必要。もっと楽しく、自由に生きるために情報を活用してほしいと思います。 -インタビュー当日、初めてお会いした織田さんは大きな瞳が愛らしく、可憐な雰囲気の方でした。 それでも、活動への思いを語るときは、華奢で繊細な印象からは想像できないほど一言、一言が重低音のサウンドのようにズシリと心に響いてきます。 織田さん:車いす生活になった当初、外出することをあきらめることが多くなり、自然と1日のほとんどを家で過ごすようになっていました。 そんな時、家族で海に行く話が出たんですね。海なんて、車いすで行ってもしょうがない、楽しめないし、面倒をかけるばかりと思っていたら、海に入れる車いすのようなものがあり、それを借りることができるってことを知ったんです。実際、海に行き、その車いすを使って久しぶりにアウトドアを楽しんで、その時に情報があれば車いすユーザーでももっと楽しめる、あきらめなくてもいいんじゃないか、ということに気づきました。 それから、車いすで外出するときに必要な情報を発信することを始めました。自分で体験したことをまず伝えていこうと思い、移動や外出先でチェックしたバリアフリー状況をYouTubeで配信していき、今でも続けています。 障がいがあるからこそ情報は必要で、そして情報を活用することで、もっと自由に行動の場を広げていくことができると思うのです。生活の中に楽しみや喜びが増えていき、それは生きていく上でとても大切なことなんですよね。 -それから、WheeLogを立ち上げて、本格的に誰もが使えるバリアフリーマップのアプリをつくる活動を始めたんですね。本当に素晴らしい発想だと思います。その発想力だけでなく、“ユーザーが育てて広めていく“という仕組みがつくられているところにも、これを広めていこう!という熱い思いが感じられます。 健常者も車いすで移動。車いすユーザーの目線が体験できる、街歩きイベントの様子。 街歩きイベントの予定は、WheeLogホームページをチェック! 織田さん:そうなんです。役に立つものをつくっても、知ってもらい、活用してもらわないと意味がないんです。だから、このアプリを広めていくことは最重要課題。それがすごく大変です!SNSが普及しているお陰で、WheeLog!の情報を拡散することはできるのですが、それだけでは必要性が十分に伝わりません。やはり実際に体験してもらうことで私たちの活動をより身近に感じ、協力者になってもらいたい。そんな思いで車いすでの街歩きイベントを催すようになりました。 出会ったご縁を大切に、細くてもずっと繋がっていると、また新しい人の繋がりが生まれます。 -WheeLog!が多くの人に活用されているのは、活動を支えている人の力も大きいと感じました。織田さんの周りには、サポートをしてくれるたくさんの人がいますよね。 織田さん:WheeLog!は地道な活動の積み重ねで広がっています。それは協力してくれている人たちのお陰でなんです。本当に感謝しかありません。WheeLogの活動を始めて、人の繋がりの大切さを身に染みて感じています。だから、お会いした方とは、そのご縁を大切にしたくて、細い繋がりでもいい、繋がっていることが大切と思っています。考えがそぐわずに、付き合いが続かないということもあるんですが、それはその時で、もしかしたら時間がたてば変わるかもしれない。離れてしまっている方でも、また繋がる機会があるかもしれません。 気が付くと、新しい出会いも増えています。人が人を呼び、その輪が広がっているのがとってもうれしいですね。 できないと思うとそれでおしまい。先がなくなるから「できる」「やってみる」としか思わないようにしています。 -講演活動やイベントを主催、または参加するなど、織田さんのエネルギッシュな活動には驚きさえ感じます。 病気になると気力が萎えてしまい、いろいろなことをあきらめてしまう人もいます。織田さんの行動力に繋がる思いとはなんでしょう? 織田さん:自分でできないと決めてしまうと、そこでストップ。それ以上のことはできなくなってしまう。だから、できないと思わないようにしているんです。基本は「できる」「やってみる」。結果ダメなら、納得がいくけれど、何もしないのに最初からあきらめてしまうのはすごくもったいない。車いすでも、障がいがあったとしても、その生き方や楽しみ方は自分次第なのだと思います。情報は多ければ多いほうが選択肢が広がりますが、その選択をするかしないかはやっぱり自分次第。自分らしく生きることをあきらめないでほしいと思います。 おしつけ、自己満足になっていないか、自問自答から答えが見えてくる。 - 常に挑戦を続けている織田さんですが、判断、決断をしなければならないことも多いと思います。不安や迷いが出る時は、どのようにして前に進まれているのでしょう? 織田さん:不安になったり、いろいろ考えることはしょっちゅうあります。自分の気持ちのおしつけになっていないか、自己満足ではないか。目的から外れていないか。自問自答繰り返しです。でもそれが大切で、そこで軌道修正したり、見直したりしながら進むようにしています。 快適なバリアフリー環境は、障がい者も健常者も区別なく、みんなが一緒になってつくるもの。 -WheeLog!のユーザーは現在30,000人。WheeLog!の支持者やマップを更新するなど、参加しているユーザーは車いすの方だけではないようですね。 織田さん:そうなんです。車いすユーザーじゃない方もWheeLog!でマップを更新したり、書き込み情報をくれたり、またイベントに参加するなど、応援してくれる人が増えています。これはとてもうれしいことで、バリアフリーをさらに広めていくには必要なことなんです。バリアフリーの考えが浸透しているといっても、まだまだ不便な面がたくさんあります。社会をもっとよりよく変えていくには、障がい者も健常者も区別する必要はなく、すべての人に思いを共有してもらいたい。車いすユーザーでない人の力も必要なんです。WheeLog!を理解してもらうためにも、そうした呼び掛けをこれからもいろいろな方法で行っていきたいと思っています。 人の役に立つこと、喜びが生まれること。人に求められることで、強くなれるのだと思います。 年齢も幅広く、病気、事故など障がいをもった原因も様々な方が集まる街歩きイベントに参加すると、視野が思い切り広がります。 -これから織田さんが取り組みたいこと、挑戦したいことを教えてください。それと、心が折れない秘訣があれば、参考にさせていただきたいです! 織田さん:これまで多くのことを経験し、自分一人で抱え込まずに、人に頼ることも必要だということを学びました。自分だけではやれることが限られてしまうし、思いを共有する人が誰もいないと、これまで続けてきたことが止まってしまう可能性だってあります。人に頼って、任せるところはお願いして、どんなことがあっても変わらずに動いていけるのが理想。これからもっと広い視野で、しっかりとした仕組みや組織作りを行っていく必要があると感じています。 心が折れない秘訣…。秘訣というほどのすごい策は持ってないですね(笑)進行性の病気なので、やっぱりシンドイ時はたくさんあるし、体だけでなく、心が折れそうになることもあります。それでも続けていけるのは、たくさんの人の役に立てる、障がいがあってもあきらめなくていい世界をつくりたいという思いがあるから。自分だけのためだったら、もしかしたら投げ出しているかもしれません。たくさんの人の喜びに繋がっていくこと、求められているということが、私のあきらめない原動力です。 -どうしたら織田さんのように強くなれるのだろう。心が折れることなく前に進めるのだろう。 お話を伺っていくうちに、織田さんに一番聞きたかったことの答えが見えてきました。 自分だけのためなら、投げ出しているかも 人は人と支えあって生かされて、求められることで強くなれる。それはとってもやさしい強さです。自分を大切に思い、求めてくれる人がいることを忘れないでいれば、自然と逞しく前に進めるのかもしれませんね。 織田さん、ありがとうございました。ドバイ万博でのご活躍と土産話を配信していただけるのを楽しみにしています。 ◆information織田友理子さん/ODA YURIKO大学生の時に遠位型ミオパチーを発症。車いす生活となり、2008年に遠位型ミオパチーの患者会「PADM(パダム)」を発足。代表として同病者の支えとなる活動を開始。2014年にYouTubeでバリアフリーの情報提供チャンネル「車椅子ウォーカー」を配信。2018年にはバリアフリーマップ「WheeLog!」を作り、一般社団法人WheeLogを設立。 国土交通省とのWheeLog!を使った共同実証実験や自治体や地元団体などのバリアフリー観光推進協議に総務省からの派遣で参加するなど、国、自治体と連携をとり、幅広くバリアフリー社会づくりに貢献。海外にも活動を広げ、2019年ポルトガルにて開催された国連後援のWorld Summit Award(WSA)にて、世界一となるWSAグローバルチャンピオンを受賞。2021年ドバイで開催中のドバイ万博において、Expo Liveのパビリオンに登壇予定。 ・一般社団法人WheeLogホームページ https://wheelog.com/hp/ ・アプリのダウンロードはコチラ https://wheelog.com/hp/ap Unique/Writing:Maeda Rie
  • 健康、介護、病気…。相談できる人がそばにいますか?健康、介護、病気…。相談できる人がそばにいますか?
    屋台の相談カフェを開く薬剤師、石丸勝之さんに注目です! 石丸勝之さん、東京都板橋区で在宅療養される方を対象にした薬局の薬剤師さんです。とはいっても、石丸さんは薬局の中にいて、お薬を調剤してくれる薬剤師とは少し違うようです。勤務先は在宅専門なので、お薬の管理や服薬指導は患者さんの自宅に訪問して行っています。そして、休日は屋台をひき、立ち寄ってくれたお客さんにお茶をふるまい、おしゃべりを楽しみながら体調や健康相談にのっているそうです。 そんな石丸さんを知ったのは、WEBメディアに掲載されていた記事でした。 -「雑談のなかにこそ健康状態を知るヒントがある」。 -「屋台を引くエプロン姿の薬剤師。夢は『調剤喫茶』を開くこと」。 高齢化社会になり、在宅療養が浸透する中で、病院や薬局だけが医療の現場ではなく、地域の人が健やかに生活するための支援が多様化している。そんな時代の変化を改めて感じながら、石丸さんの発想と行動力に惹かれて、お話しを伺う機会をいただきました。 Interview 薬剤師という型にハマらない、対話から始まる健康サポート。 -いろいろなメディアの取材を受けられていますね。それだけ、石丸さんに多くの人が注目しているということですね。期待されることでプレッシャーを感じたりしていませんか? 石丸勝之さん(以下:石丸さん)「屋台で街に出て健康相談を行うという構想を実現させるために、クラウドファンディングに挑戦したんですが、その時、自分が思った以上に支援してくれる人がたくさんいて驚きました。注目してもらっていること、期待されていることはしっかり受けとめていますが、プレッシャーという感じではないです。その期待に応えたいという思いのほうが強いかな。ただ、初めてのことばかりなので、新しく知ることや、やらなきゃいけないこともたくさんあって、今は学ぶことがすごく多いです。想像していたのと現実は違ってた、ということもけっこうあるので、その度に臨機応変に対応したり、軌道修正したり。それでも、前に進んでいる感触はあります!」 -コロナの感染の問題で、いろんなことが進まなくなっている中で、新しい挑戦をするのはすごくエネルギーがいると思います。何もしないと変わらないから、やれるだけのことを出し惜しみせずにやるしかない。石丸さんの行動からは、そんな勢いとまっすぐな思いが伝わってきますね。出会った人を元気にしてくれるような、明るいオーラ―を感じる(笑) 石丸さん「それは、うれしいな(笑)昨年の9月にクラウドファンディングで多くの人に支援していただき資金の目途がたって、屋台をつくりました。11月にやっと営業許可が出て、12月に初始動という流れで進んできましたが、まん延防止になって今は様子をみている状態です」 休みの日は街に出て、屋台の相談cafeをオープン! -発想がすごくいいですね。それに行動力も。普通に薬局の中で働く薬剤師の仕事では得られないやりがいを感じていますか? 石丸さん「自分のやりがい、というのも確かにありますね。でも薬剤師としてのやりがいを求めているということではないんです。もちろん薬剤師の知識と経験が役に立てるのなら、喜んで相談にのります。ただ、そういう健康相談にのることがすべてじゃない。薬や健康以外に話したいこと、聞いてほしいことって、皆さんたくさんありますよね。健康相談がしたい人のほうが少ないと思います。日々の生活の中で、生きづらさを感じていたり、ちょっと困っているようなこととか、そんな話をしたい時の受け皿というか、話して気持ちがラクになるような場をつくりたいという思いがあるんです。 だから今は、そのためのスタートラインに立ったばかりですね」 -石丸さんのそうした思いは、いつから“夢”となって走り出したんでしょう? 石丸さん「子供の頃から“近所の頼れるおっさん“になりたい、そんな人に憧れるような気持ちがあって、そこが原点かも。僕は東京の下町育ちなんですが、母親がおせっかい母さんでいろんなことに首をだして、世話を焼いているような人だったんです。そんな母親の影響かもしれません」 -薬剤師になったのも、医薬で人の支えになりたいという思いがあったから? 石丸さん「そうですね。でも、薬局の薬剤師を経験して、少し違うなという思いが膨らんできたんです。薬局のカウンター越しでは、患者さんは落ち着いて話ができないし、困っていることや相談したいことがあっても話づらいようです。薬局内は待っている人がいて、混んでいることが多いので話づらいとは思います。でも、それだけじゃなく、患者さんにとって白衣を着た薬剤師は気軽に話せる人ではなく、薬局は話しをしたいと思う場所ではないんだと感じて。なんか違う、そんな違和感を持つようになって在宅専門の薬局に転職したんです」 寂しい人をつくらない、あたたかい街づくりを。 -そこから一気に目標に向かって走り始めることにしたんですね。屋台cafeはスタート地点ということですが、これから実現しようとしていることはどんなこと? 石丸さん「喫茶店のマスターになることです!街に住む人が困ったり、相談したい時に此処に来ればどうにかなるかも、そんな存在になることを目指します。そして、街の人をつないだり、支えあいのコミュニティーが生まれる場をつくりたいですね」 -人の役に立つ。それを具現化することはいろんな意味ですごく難しいことだと思います。さらりと話してくれたけれど、実際、石丸さんはいろんなことを積極的に学びながら、人の輪も広げていて、しっかりと一歩一歩を踏みしめながら歩んでいますよね。 石丸さん「たしかに、いろいろな方から学ばせてもらっています。自分の目標を一言で言うと『だれも寂しくないまちづくり』なんです。調剤喫茶はコミュニティーをつくるための場で、実際に人の役に立つように機能するには、生活に関わる様々な面でのサポートが必要だと思っています。それは医療の範囲をはるかに超えた多方面での知識だったり、専門性だったり。そうしたいろんな分野の方と協力しあうことが大切かなと思って行動しています」 -例えば、どんな時にそういう協力が必要ですか? 石丸さん「例えば、健康や病気、体調不良では、日々の食事が影響していることも多くあります。そうすると栄養や漢方、ハーブなど、食に繋がるいろんな面での知恵というか情報が必要になってくる。そんな時に、管理栄養士や調理師、それに八百屋さんやお肉屋さんも!それぞれの専門分野の方の力を借りることができれば、役に立つことが増えていきます。だからこそ人の繋がりはとても大切で、これからも広げていきたいと思っています!」 石丸勝之さん:東邦大学薬学部を卒業後、薬局薬剤師経験を得て、現在在宅専門の薬局に勤務。夢に向かってまっしぐら! -石丸さん、ありがとうございました!石丸さんの夢が叶うと、癒される人、助かる人が増えていく。そんなイメージが頭に広がって、シアワセな気持ちになれました。石丸さんの開いた調剤喫茶が、街中を温めてくれる存在になる日を待ち遠しく思います。 ■Twitter/ ※調剤喫茶いしまる/匿名質問を募集中!https://twitter.com/chozaikissa  『いしまる調剤喫茶・in Unique』はじめます!Uniqueでは、石丸さんの「雑談から始める健康相談」エピソードを配信していきます。体だけでなく、心の調整が必要な時も気軽に訪れてもらいたい。そんな『いしまる調剤喫茶・in Unique』。どうぞよろしくお願いします。